Thursday, April 11, 2019 10:26 AM

インド下院選投票始まる モディ政権に審判

 インド下院選(545議席)の投票が11日、南部アンドラプラデシュ州や西部マハラシュトラ州などで始まった。5年の任期中に経済成長を続けたモディ首相の与党インド人民党(BJP)政権に対する国民の審判となる。各種世論調査ではBJPが議席を減らすものの政権を維持しそうな勢いで、最大野党の国民会議派が追う展開となっている。

 有権者約9億人の「世界最大の民主主義国家」での投票。543議席は小選挙区制の直接選挙で選び、残り2議席は大統領が指名する。投票は5月19日まで続き、同23日に一斉に開票される。

 BJPは2014年の前回選で10年ぶりに政権交代を実現。モディ政権は7%前後の成長を維持し、州ごとに異なっていた間接税を統一するなどの改革を実行した。日米などの「自由で開かれたインド太平洋」構想に連携しつつ、中国とも関係修復を模索。対日関係では日印原子力協定が発効し、新幹線技術を用いた高速鉄道計画が進む。(共同)