Thursday, April 11, 2019 10:28 AM

NY、はしか大流行 ユダヤ地区、誤情報で拡大

 ニューヨークで、はしかの流行が拡大している。ユダヤ教の中でも「超正統派」と呼ばれる人々が暮らす地域が感染の中心だ。教義を厳格に守り、インターネットもあまり使わない閉鎖的な社会で「予防接種が自閉症の原因になる」などの誤った情報がはびこり、事態が悪化したようだ。

 米疾病対策センター(CDC)によると、2018年の全米の患者は前年の3倍超の372人。今年はさらに増え、4月4日までで既に465人に達した。特にニューヨーク州が多く、ニューヨークのブルックリン地区の一部とニューヨーク郊外にあるユダヤ人が暮らす地域に集中している。

 ニューヨーク・タイムズ紙などによると、流行は昨年10月ごろから始まった。ユダヤ教の祭りに参加するため、はしかが流行していたイスラエルを訪ねた超正統派の家族の子供たちが感染して帰国したとみられる。(共同)