Friday, April 12, 2019 10:13 AM

G20、世界減速下で始動 日本が初議長、協調訴え

 日米欧と新興国の20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が11日(日本時間12日)、首都ワシントンで開幕し、初めて日本が議長国となった今年のG20閣僚会合が始動した。米中貿易摩擦で世界経済が減速感に覆われる中、同時不況に至る芽を摘む結束の復活が最大のテーマ。麻生太郎財務相は「国際協調の精神が重要だ」と冒頭で訴えた上で、財政・経済安定に向けて消費税率を10月に引き上げる日本の方針を改めて説明した。

 12日には2日目の討議に入る。貿易摩擦を和らげるため、背景にある経常収支の不均衡の是正を協議して12日午後(同13日未明)に閉幕する。

 初日の討議では、世界経済は減速しつつも今年後半に復調するとの認識で一致。ただ米中貿易協議の決裂や、迷走した英国の欧州連合(EU)離脱問題といった潜在的な懸念材料があり、動向を注視すると確認した。(共同)