Thursday, April 25, 2019 10:24 AM

早急な弾劾議論戒め クリントン氏が寄稿

 2016年の米大統領選でトランプ大統領と争った民主党のクリントン元国務長官は24日、ワシントン・ポスト紙電子版に寄稿し、ロシア疑惑を巡りトランプ氏を弾劾訴追するか否かの議論を急ぐべきではないと戒めた。

 トランプ氏が疑惑捜査介入を試みたことなどを捜査報告書が明記したことで、弾劾訴追を求める意見が民主党内で出ているが、クリントン氏はモラー特別検察官やホワイトハウス元高官らの公聴会を開き、事実解明を進めるのが先決だとの考えを示した。

 ニクソン元大統領が辞任に追い込まれたウォーターゲート事件で議会は調査を徹底したとクリントン氏は強調し、同事件の「良い先例」にならうよう求めた。ロシアなどによる介入から選挙を守る取り組みを超党派で進めるべきだとも訴えた。(共同)