Friday, September 09, 2016 9:55 AM

緩やかな利上げが適切な可能性高い ボストン連銀総裁

 ボストン連邦準備銀行のローゼングレン総裁は9日、マサチューセッツ州クインシーで講演し、景気の過熱を避けつつ最大雇用状態を維持しようとすれば「緩やかな利上げが適切である可能性が高い」と述べた。

 総裁は「過去1年間、米経済はかなりの回復力を保ってきた」とし、労働市場は来年には最大雇用に達すると述べた。現在の低金利は物価上昇を後押しする半面、経済過熱の危険性を増すことになりかねないと指摘。徐々に金融緩和を解除していかなければ、景気回復が維持できなくなる可能性があると主張した。

 中国経済の減速や英国の欧州連合(EU)離脱など、海外には依然として不安要因が存在するものの、米国の雇用や物価は目標とする状態に近づいていると分析。市場の動きからは「大きすぎるリスク」の存在は、ほとんど読み取れないとした。(共同)