Thursday, May 09, 2019 10:15 AM

民放連、CM規制強化反対 国民投票巡り意見聴取

 衆院憲法審査会は9日、憲法改正の是非を問う国民投票時のCM規制について、参考人招致した民放連幹部から意見聴取した。民放連はCM量を巡る規制強化に反対の立場を表明。これを踏まえ与野党が質疑した。憲法審での実質議論は1月召集の今国会で衆参両院を通じ初めて。衆院憲法審に限れば2017年11月以来となった。

 国民投票の利便性を公選法にそろえる国民投票法改正案に関しては、与党が16日の審議と採決を主張した。立憲民主党などの野党はCM規制と併せた議論の継続を訴えて折り合わず、改正案の成立時期や憲法審の次回開催日程は不透明になった。改正案は自民、公明両党などが昨年6月に国会提出した。

 憲法審には民放連の永原伸専務理事、田嶋炎番組・著作権部長が出席。「表現の自由」に抵触する恐れから、CM量の自主規制はできないとの立場を明確にし、法規制にも反対した。同時に「広告にフェイク(虚偽)があってはならない」として、内容を精査して対応すると理解を求めた。(共同)