Tuesday, May 14, 2019 9:59 AM

パナ、車とスマホのペアリング簡単に

 パナソニック・オートモーティブは、一度設定するとドライバーが自分の携帯電話と車を自動的にペアリングできるようになる「Friction Free Connectivity」ソリューションを発表した。

 同社によると、このソリューションは、暗号化技術によってユーザーと車が信頼性を確認できる強力なセキュリティ機能を持ち、ドライブバイペアリング(ユーザーが知らないうちに勝手にペアリングすること)や間違って別の車と接続することが困難になる。

 運転中の携帯電話の使用は不注意運転の主因になっており、毎年世界中で多くの死傷者を出している。運輸省道路交通安全局(NHTSA)によると、米国の2017年の不注意運転による死者は3166人。携帯ディバイスをハンズフリーで使えるようにすれば不注意運転を減らすことができ、米国では16州が運転中のハンズフリー技術利用を義務付けているが、ブルートゥースとの接続問題が頻発するため、それがドライバーがこの技術を使わない理由の1つとなっている。

 Friction Free Connectivityを使う場合、最初の設定にはスマホ・アプリが必要で、無線LAN(Wi-Fi)を介してブルートゥースと接続する。車のオーナーはスマホ・アプリに登録した後、車両識別番号(VIN)を使って自分の車に対する権利を設定する仕組み。パナソニックはこれによって運転中のスマホ使用が減り、ハンズフリー技術の導入率が大幅に高まると見ている。

 シニア・エンジニアリングマネジャーのジェフリー・ゼレン氏は「最近ではブルートゥースがほぼ標準となり、新車の86%に搭載されているが、ペアリングの複雑さが(ハンズフリー技術)導入の障害となってドライバーの不注意運転につながっている。われわれは、信頼できるだけでなく一度設定すれば簡単に利用できるペアリング・ソリューションを開発した」と話している。

https://www.prnewswire.com/news-releases/panasonic-automotive-streamlines-vehicle-bluetooth-pairing-with-patent-pending-friction-free-connectivity-solution-300842591.html