Thursday, May 16, 2019 10:18 AM

ヘミングウェー遺産永遠に キューバ博物館に修復施設

 カリブ海の社会主義国キューバの首都ハバナ郊外にある文豪ヘミングウェー(1899〜1961年)がかつて住んだ家を改装した博物館「フィンカ・ビヒア」にこのほど、書籍や写真、手紙など約2万5000点の収蔵品の修復・保存を手掛けるセンターが開設された。

 キューバを愛したヘミングウェーは1939年から60年までこの家に住み、代表作「老人と海」などを書いた。死後の63年、カストロ政権によって博物館に生まれ変わった。人気の観光名所で、博物館によると昨年は約13万5000人が訪れた。

 オープンから半世紀以上がたち、湿気の多い気候も手伝って収蔵品の劣化が目立ってきた。そこでヘミングウェーの編集者の孫らが設立したボストンの財団が博物館側と協力し、2014年からセンターの建設計画を推進、ことし3月30日に完成式が開かれた。(共同)