Friday, May 17, 2019 10:21 AM

月面着陸計画に女神の名 「アポロ」の双子

 2024年までに宇宙飛行士の月面着陸を目指す新たな計画を巡り、米航空宇宙局(NASA)は16日までに「アルテミス計画」と名付けたと明らかにした。米国が1969〜72年に月面に飛行士を送ったアポロ計画と同様、ギリシャ神話に登場する神の名前を付けた。

 アルテミスは月の女神で、アポロの双子とされる。今回の命名には、ソ連(当時)との宇宙開発競争の末に世界初の有人着陸に成功した、かつての偉業を今回の計画になぞらえたいとの意図もありそうだ。

 計画を急ぐNASAは、月面に飛行士を運ぶ宇宙船の研究や原型の試作について、ボーイングやスペースXなど米企業11社に打診したことも公表。11社は6カ月かけて、月を周回する新宇宙ステーション「ゲートウエー」から飛行士を送り出す仕組みや、宇宙船に燃料を補給する方法などを検討する。NASAが計4550万ドル(約50億円)を助成する。(共同)