Friday, May 17, 2019 10:25 AM

高校の学び、脱画一化提言 普通科改革で多様性促す

 政府の教育再生実行会議(座長・鎌田薫前早稲田大総長)は17日、高校生の7割が在籍する普通科改革などを柱とする第11次提言をまとめ、官邸で安倍晋三首相に提出した。大学受験を念頭に置いた指導が主で、画一的とされる普通科の学びを転換。各校の教育目標を明確にさせて、「グローバルに活躍するリーダー育成」といった特色ごとに類型化する。その上で人工知能(AI)などの技術革新にも対応できる多様な人材養成につなげる。

 文部科学省は今後、具体的な制度の検討を進める。安倍首相は「令和という新しい時代に初めていただいた重要な提言だ。示された方策に基づき、教育再生を着実に実行する」と述べた。

 実行会議は、「教育のマストアイテム」として小中学校も含めて情報通信技術(ICT)を活用した学びを強化する方向性も提示。そのための学校環境の整備や、教員の養成・研修を充実させるとした。また、大学でAI教育を推進し、全学生がAIなどの基礎的素養を備える環境づくりの必要性を強調した。(共同)