Friday, May 31, 2019 10:30 AM

米中、南シナ海で応酬も アジア安保会議が開幕

 アジアや欧米各国の国防相や軍関係者が、地域情勢や防衛協力について話し合う「アジア安全保障会議」が31日、シンガポールで開幕した。米中間の貿易摩擦の激化が安保分野に波及する中、双方は衝突回避の重要性を確認する一方、南シナ海問題など立場の違いが大きい分野では議論の応酬があるとみられる。

 会議には岩屋毅防衛相のほか、シャナハン米国防長官代行、中国の魏鳳和国務委員兼国防相が出席。中国は近年、軍シンクタンク幹部ら格下の代表団を派遣しており、国防相が出席するのは2011年以来。国際協調路線の対外発信を強めることで、中国脅威論を和らげたいとの思惑がある。

 米中など各国国防相が会談した。日米韓3カ国の会談も6月2日に予定され、朝鮮半島の非核化について協議する。(共同)