Wednesday, June 05, 2019 10:08 AM

三菱重、ボンバルと交渉 小型ジェット機事業買収へ

 三菱重工業は5日、カナダ航空機大手ボンバルディアの小型ジェット旅客機事業の買収交渉を進めていると明らかにした。子会社の三菱航空機(愛知県豊山町)で開発を手掛ける国産初のジェット旅客機MRJ(三菱リージョナルジェット)の事業を加速する狙いだ。

 買収対象は座席数50〜100の旅客機事業。米ボーイングと欧州エアバスが二分する航空機市場のうち、格安航空会社(LCC)や地方路線向けで需要が増す小型ジェット旅客機の分野で存在感を示し、収益を確保したい考えだ。

 三菱重工は5日、事業買収に関し「交渉を進めているのは事実だが、現時点で決定した事実はない」とのコメントを発表した。買収によりボンバルディアの開発陣や営業網などの活用を狙う。提示した買収額や資金の調達方法などは明らかでない。ボンバルディアは「三菱重工と協議している。最終的に合意に至る保証はない」との声明を出した。(共同)