Wednesday, June 05, 2019 10:08 AM

日中、パンダで覚書締結へ 繁殖研究協力、習氏来日時

 日中両政府は、ジャイアントパンダの繁殖に関する研究で協力するとの覚書を今月下旬の習近平国家主席の来日に合わせて締結する方針を固めた。日本が中国に要請している新たなパンダ貸し出し実現に向けた環境整備の一環。日中の友好ムードを演出し、関係改善の流れを加速する狙いがある。日中外交筋が5日、明らかにした。

 日本政府は「新たなパンダの早期借り受けへ弾みがつく」(外務省幹部)と期待を示している。借り受けが実現した場合の受け入れ先は、仙台市の八木山動物公園、神戸市立王子動物園などが候補となっている。

 覚書には、パンダの繁殖研究を巡り、日本の外務、環境両省と中国の国家林業・草原局による協力を推進すると明記する。日本が現在借りているパンダを含め、病気など飼育上のトラブルがあった場合に、両国の関係機関が連携して対処する方針も盛り込む。(共同)