Tuesday, September 13, 2016 10:05 AM

盛り土ない工法、了承得ず 豊洲汚染問題で東京都

 築地市場(東京都中央区)の移転先となる豊洲市場(江東区)の建物下で土壌汚染対策の盛り土がなかった問題で、都が有識者による二つの会議で了承を受けないまま、盛り土を実施しない工法に決定していたことが13日、都などへの取材で分かった。

 当時の会議メンバーだった専門家らは「説明を受けていない。工法を変更するなら説明が必要だった」と話している。

 都によると、大学教授ら4人の「専門家会議」が2008年7月、豊洲の敷地全体で地下2メートルまでの土壌を入れ替え、その上に2.5メートルの盛り土をするよう提言。会議は同月解散したが、都はその後も盛り土しない工法にしたとメンバーらに説明していなかった。(共同)