Tuesday, September 13, 2016 10:06 AM

テロ賠償請求法案に拒否権 オバマ大統領が方針

 2001年9月の米中枢同時テロの被害者が、外国政府に損害賠償を求めることを認める法案を米議会が12日までに可決し、アーネスト米大統領報道官は同日、オバマ大統領が拒否権を行使する方針だと明らかにした。

 法案はテロに関与した政府を相手取った訴訟を可能にする内容。中枢同時テロの実行犯の多くがサウジアラビア国籍だったことから、サウジを念頭に置いている。現行法では、外国政府は民事請求から免責されている。

 アーネスト氏は「同様の法律を他国が整備すれば、米国の外交官や企業が各地で訴えられる」と指摘。サウジとの関係悪化を回避したい考えをにじませた。(共同)