Wednesday, July 03, 2019 10:41 AM

米と偶発的衝突に懸念 イラン機撃墜31年で追悼

 ペルシャ湾で米軍艦が戦闘機と誤認したイラン航空の民間機を撃墜した事件から31年となった3日、現場海域で追悼式典が行われ、遺族らが海に向かって献花した。ペルシャ湾周辺では米イランの間で軍事的緊張が高まっており、31年前のような誤解に端を発した悲劇が再び繰り返されないかが懸念されている。

 国営メディアによると、遺族は現場海域に船で訪れ、犠牲者に祈りをささげた。「米国に死を」などと声を上げる人もいた。ペルシャ湾の要衝などの警備を担い、トランプ米政権に「テロ組織」と指定されたイラン革命防衛隊もヘリや艦艇を派遣した。

 事件はイラン・イラク戦争の末期の1988年7月3日、原油輸送の大動脈ホルムズ海峡に近いペルシャ湾で起こり、乗客乗員290人全員が命を奪われた。(共同)