Friday, July 05, 2019 10:39 AM

世界遺産の登録審査開始 古墳群は6日の見通し

 アゼルバイジャンで開催中の国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産委員会は5日、各国が推薦した候補の登録審査を始めた。7日までの3日間で計35件を審査する。諮問機関が登録を勧告した「百舌鳥・古市古墳群」(大阪)は6日に審査され、登録が決まる見通しだ。

 委員会は世界遺産条約の締約国から選ばれた21カ国で構成。審査は自然遺産、複合資産、文化遺産の順に行い、諮問機関の勧告を参考に合議で登録の可否を判断する。古墳群は、他国が推薦候補を取り下げたり、審査順の入れ替えがあったりしたため当初の16番目から13番目に審査順が繰り上がったが、5日に古墳群の審査はなかった。

 委員会出席のため現地入りしている吉村洋文大阪府知事は、世界遺産に登録されているバクー市内の旧市街を視察。記者団に「地元の皆さんと古墳群を守り、その上で多くの人に来てもらうことが大事だ」と語った。(共同)