Friday, July 05, 2019 10:41 AM

独立記念日に異例の演説 トランプ氏に批判も

 トランプ大統領は4日、米独立記念日に当たり首都ワシントンのリンカーン記念堂で演説した。米国民が党派を超えて建国の理念に思いをはせる独立記念日に大統領が演説するのは異例。会場近くには米軍の戦車が展示され、上空を軍用機が続々とデモ飛行するなど、首都の祝日は例年にない雰囲気に包まれた。国民的祝賀行事の政治利用だとの批判も根強い。

 トランプ氏は「米国の未来は自由を進んで守ろうとする男女らの双肩にかかっている」などと米軍人をたたえた。B2爆撃機、MV22輸送機オスプレイなど各軍の機材を一つ一つ自ら紹介しては上空を飛行させ、会場を沸かせた。

 会場にはダンフォード統合参謀本部議長をはじめ多数の軍人が詰め掛けた。トランプ氏は演説前に「偉大なわが国を代表して演説する」として政治的中立性を強調したが、米メディアによると政権党の共和党関係者やトランプ陣営の献金者らが来賓席に招待され、来年の大統領選で再選を目指すトランプ氏の選挙集会さながらの空気になる場面もあった。(共同)