Tuesday, July 09, 2019 9:59 AM

環境のトランプ?アピール 選挙対策と報道冷ややか

 トランプ大統領は8日、ホワイトハウスで環境保護について演説し「この政権は初日からきれいな大気や水を保つことを主要課題に取り組んできた」と主張した。地球温暖化対策の「パリ協定」からの離脱方針など環境問題への消極姿勢が批判される中での突然の表明に、米メディアは来年の大統領選に向けたアピールと冷ややかに報じた。

 トランプ氏は好調な経済に触れ「良好な環境を保つには強い経済が必要だ」と強調。政権幹部に次々と政策を紹介させた。環境保護局(EPA)のウィーラー長官は1970年と比べて大気汚染が大幅に改善しているとし「大統領のリーダーシップのおかげだ」とトランプ氏を持ち上げた。

 トランプ氏はパリ協定について「(温室効果ガス削減の費用が)非常に高くつく」などとして離脱の方針を改めて説明。石炭火力発電所などに対するオバマ前政権の厳しい環境規制を緩和することが「環境と雇用を守ることになる」と主張した。(共同)