Tuesday, July 09, 2019 10:00 AM

米国防総省幹部人事で混乱 長官不在、海軍トップ辞退

 米海軍制服組トップの作戦部長に8月にも昇格予定だったモラン前作戦副部長の突然の就任辞退を受け、国防総省と米軍の幹部人事は混乱に拍車が掛かった。国防長官ポストも半年以上、空席が続く。対イランなど各地で軍事的緊張が続く中、トランプ政権は海軍トップの後任選びを急いでいる。

 国防総省はモラン氏の辞退に伴い、現職のリチャードソン氏の続投で急場をしのぐ考え。ただリチャードソン氏も法律上、9月中旬までしか職務を続けられないという。

 また国防長官は、マティス前長官がトランプ大統領との見解の不一致を理由に昨年末に辞任して以降、不在のまま。トランプ氏が後任に指名する考えを示していたシャナハン前長官代行は6月中旬に家族問題を理由に指名を辞退した。トランプ氏は新たにエスパー代行を長官に指名する考えだ。(共同)