Tuesday, September 13, 2016 5:45 PM

国連特使、シリア停戦評価 援助物資搬送は許可待ち

 シリア和平協議を仲介する国連のデミストゥラ特使は13日、米露主導のシリア内戦の一時停戦が発効した12日夕以降、「戦闘行為はおおむね止まっている。(北部の激戦地)アレッポでも空爆がないなど状況が劇的に改善した」と評価した。ジュネーブで記者団に語った。

 シリアへの人道援助物資を積んだ国連のトラック隊はアサド政権の許可を待っている状態で、トルコ国境を越えていないことを明らかにした。妨害されないとの保証が取れれば速やかに輸送を開始するとし「空爆がなければ、トラックは増えていく」と強調した。

 デミストゥラ氏は一方で、散発的な事件が雪だるま式に大きくなり、停戦合意を脅かす事態を恐れているとした。(共同)