Wednesday, July 10, 2019 10:43 AM

韓国、輸出規制を非難 WTO会合、日本反論

 韓国の白芝娥駐ジュネーブ国際機関代表部大使は9日、世界貿易機関(WTO)の物品貿易理事会で演説し、日本政府による半導体材料の輸出規制強化について「貿易をゆがめる措置だ」と非難、撤回を強く求めた。日本側はWTO協定と完全に整合性があると反論し、主張は平行線をたどった。規制強化の発動から1週間。韓国の文在寅大統領は10日、大統領府で国内の財閥トップらと対応を協議した。

 WTO会合での両国の意見表明は、4日の規制強化の発動後初めて。韓国政府は影響を受ける自国企業の意見を踏まえた上で、WTOへの提訴の可否を判断する方針だ。

 韓国メディアは政府関係者の話として、日韓当局の課長級が12日に東京で接触する見通しだと報じた。ただ日本側は事実関係の説明をするだけで措置撤回の要請には応じない方針。解決への道筋は立たず、問題長期化の様相を呈してきた。(共同)