Wednesday, July 10, 2019 10:45 AM

米、イラン沖で有志連合 船舶警護、日本の参加焦点

 米軍制服組トップのダンフォード統合参謀本部議長は9日、イラン沖のホルムズ海峡近くなどで民間船舶の安全を確保するため、同盟国の軍と有志連合を結成し、警護に当たる考えを表明した。関係国と調整中で、数週間以内に参加を募る。日本などのタンカーが攻撃された事件に伴う措置。

 産油国に囲まれたホルムズ海峡はエネルギー供給の大動脈で、安全な航行は日本にとり死活的に重要。ただ安全保障関連の現行の法制度では、自衛隊派遣は困難とみられている。日本はイランと友好関係を保っており、米国から正式な参加要請があった場合、難しい対応を迫られそうだ。

 野上浩太郎官房副長官は10日の記者会見で、正式要請の有無について言及を避けた上で「イラン情勢を巡り日米間で緊密なやりとりをしている」と述べた。(共同)