Thursday, July 11, 2019 10:07 AM

金正恩氏「国家を代表」 憲法に初登場、権威強化

 北朝鮮が運営するウェブサイト「ネナラ(わが国)」は11日までに、4月の最高人民会議(国会)で改正された憲法の全文を公開した。金正恩朝鮮労働党委員長が務める国務委員長ポストについて「最高指導者」から「国家を代表する最高指導者」(第100条)に修正。金正恩氏の首脳外交推進へ対外的な権威強化を図る狙いとみられる。

 憲法改正は2016年以来。「国家武力」の使命を定めた第59条も「偉大な金正恩同志を首班とする党中央委員会を決死擁護する」と修正した。憲法に金正恩氏の名前が明記されたのは初めて。絶対的な統治体制が憲法上も完成したと言える。

 金正恩氏が最高指導者となった直後の12年の憲法改正で盛り込んだ、同国が「核保有国」になったとの表現は維持されている。(共同)