Wednesday, September 14, 2016 9:51 AM

選手の機密データ流出 サイバー攻撃で、リオ五輪

 世界反ドーピング機関(WADA)は13日、ロシアのハッカー集団が同機関のデータベースに違法アクセスしてサイバー攻撃し、リオデジャネイロ五輪に関わる選手の医学的情報など機密データをインターネット上に流出させたと発表した。集団はさらなる情報流出を予告したという。

 タス通信によると、リオ五輪の体操女子で金メダル4個を得たシモーン・バイルス(米国)らの薬物疑惑が取り沙汰され、治療目的で薬物を使った選手として女子テニスのビーナス、セリーナのウィリアムズ姉妹らの名前も浮上した。

 WADAのニグリ事務総長は司法当局からの情報で攻撃がロシアに端を発したものと確認したとし、声明で「このような犯罪行為によって選手の秘密情報が脅かされる事態を深く憂慮している」と非難した。(共同)