Wednesday, September 14, 2016 9:52 AM

7回まで完全の投手が交代 ロバーツ監督弁明

 交代を命じられた投手が不満顔になるのは珍しくないが、今回は意味合いが違った。大リーグで10日、マイアミでのマーリンズ戦で完全試合を進行中のドジャース左腕ヒルが7回を終えて降板。1人の走者も許さない先発投手のわずか89球での交代に、敵地の観客席がどよめいた。

 首脳陣は左手の指にまめができる兆候が出た、と説明した。36歳のヒルは以前からまめに悩まされ、登板時はイニングごとに指を検査していたという。12勝目を挙げたヒルは「個人記録よりも、チームとして大目標に向かっている」と地区首位を走るチーム事情をくみながら、表情は硬かった。

 ロバーツ監督は「一生に一度のことかもしれないのに、本人や家族に申し訳ない。これが選手と球団のための判断で、真のファンは分かってくれる」と弁明した。(共同)