Thursday, July 18, 2019 10:28 AM

サイバー攻撃想定し訓練 伊方原発、愛媛と香川県警

 四国電力と愛媛県警、香川県警などは18日、爆発物を持った男が伊方原発3号機(愛媛県伊方町)に立ち入り、計器類を狂わせるサイバー攻撃をしたとの想定で実践訓練を実施した。2017年から毎年開催しており、今年で3回目。

 訓練は発電所3号機建屋内に立ち入ることのできる施設関係者の男が爆発物を持ちこみ、さらに内部からサイバー攻撃を仕掛けたと想定。攻撃を確認した四国電が警察に通報し、現場に駆け付けた愛媛県警八幡浜署員らが、施設外へ逃走しようとした男を確保してから、防爆服を着用した県警警備部の爆発物処理班が爆発物を処理した。香川県警のサイバー攻撃特別捜査隊も応援に駆け付けた。

 9月にはG20愛媛・松山労働雇用大臣会合などの国際イベントが控えており、伊方原発の川西徳幸所長は開始式で「万一のサイバー攻撃に備えることは有意義だ」と話し、初動対応強化に期待を寄せた。(共同)