Friday, July 26, 2019 10:13 AM

引っ越し業者をマッチング 「難民」解消に期待

 全国の中小・中堅の引っ越し業者30社が参加し、受注した案件を他社に依頼したり、作業の一部を協力してもらったりするマッチングサービスが29日に始まる。業務効率化や受注機会の増加により賃金面の待遇を改善し、業界に働き手を呼び込む狙いがある。希望時期に転居できないことが社会問題となった「引っ越し難民」の解消につながる可能性がある。

 サービスの名称は「HAKOPLA(ハコプラ)」。転居する人の物件探しや引っ越しの一括見積もりを支援するベンチャー企業リベロ(東京)が提供する。全国展開する大手も関心を示しており、年内に50社の参加を目指す。

 例えば、ある業者が営業エリア外の引っ越し依頼を受けた場合、この業者は発着地や荷物量、発注価格をシステムに打ち込み、引き受けてくれる業者を募集できる。片道だけや、トラックへの積み荷作業といった部分的な依頼も可能だ。(共同)