Thursday, September 15, 2016 10:02 AM
シリア軍幹部、停戦に不満 「不公正」と反撃主張
シリア北部の激戦地アレッポで、反体制派やイスラム過激派との戦闘を指揮するシリア軍司令官(准将)は14日、匿名を条件に共同通信の取材に応じ、米国とロシアの主導で発効した停戦の条項について「不公正だ」と不満を表明、反体制派や過激派から攻撃があれば「必ず反撃する」と主張した。
今回の停戦は14日夕(日本時間15日未明)で発効から48時間が経過。アレッポでは同司令官が担当する南西郊外を中心に小規模な衝突が続き、市中心部でも銃声や砲声が聞こえ始めた。停戦持続には米露をはじめ国際社会の強い関与が不可欠だ。米露は停戦期間の48時間延長で合意した。
停戦で米露は政権軍に対し、「ヌスラ戦線」(「シリア征服戦線」に改称)など過激派が標的であっても、反体制派地域での空爆実施を禁じた。市民の巻き添え被害や、なし崩し的な戦闘再燃を防ぐ目的だが、司令官はこれについて「明らかに不公正」と指摘。一方でシリア政府が停戦を受け入れたことは批判せず「政府の判断には従う」と述べた。(共同)
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