Thursday, September 15, 2016 10:03 AM

シャープ、CES不参加へ 2年連続、世界最大家電市

 経営再建中のシャープは、来年1月にラスベガスで開かれる世界最大級の家電見本市「CES」に2年連続で参加しない方針を決めた。米州のテレビ事業を売却し、参加の意義が薄れているため。ただ、親会社の鴻海精密工業の意向で、売却した事業の買い戻しを検討するなど海外を再強化しており、開催に併せてPRの機会を探る。

 シャープは2015年まで毎年、CESでテレビを中心に自社製品を展示してきたが、経営悪化もあり16年に出展を見送った。欧州の家電見本市「IFA」にも、事業縮小に伴い、13年以降出展していない。

 シャープ本体はCESに参加しないが、注力する中小型の液晶パネルなどを扱う現地法人は、CESの主会場周辺のホールにブースを設ける。電機業界の関係者が多く集まる場で、鴻海との連携をアピールすることにより、将来のビジネスにつなげたい考えだ。(共同)