Friday, August 09, 2019 10:23 AM

日韓情報協定、進展せず 米長官、文大統領と会談

 韓国を訪れたエスパー米国防長官は9日、文在寅大統領と会談し、北朝鮮がミサイル発射を繰り返す中、日米韓の協力が重要だとの認識で一致した。今月24日に更新の判断期限を迎える日韓の軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の継続が重要だとの考えを伝えたもようだが、更新について特段の進展には至らなかった。韓国大統領府の関係者が明らかにした。

 韓国側によると、両氏はGSOMIAの問題を「うまく解決すべきだ」との認識では一致した。米国は引き続き日韓双方に更新を働きかける見通し。日韓対立の激化を受け、韓国で協定破棄を求める声も強まっている。

 エスパー氏は7月の就任後、今回が初めての韓国訪問で、鄭義溶・大統領府国家安保室長や康京和外相ら政権幹部と相次いで会談した。日韓対立の緩和につなげる狙いもあったが、鄭景斗国防相は会談冒頭、日本の輸出規制を「経済報復措置」だと批判し、「韓米日の安保協力に悪影響を及ぼしている」と訴えた。(共同)