Monday, August 12, 2019 10:01 AM

ルクセンブルク、アマゾンを調査

 ルクセンブルクの個人情報保護当局は8日、アマゾン(Amazon)の自然言語処理人工知能(仮想執事)アレクサ(Alexa)に関する詳細情報を同社に求めた。アレクサ利用者の個人データをアマゾンがどのように管理しているかについて、プライバシー侵害の疑いがあることを示す動きだ。

 CNBCによると、アレクサ以外にもアップル(Apple)のシリ(Siri)やグーグルのグーグル・アシスタント(Google Assistant)といった仮想執事は、欧州各国の政治家や個人情報保護当局から懸念されている。ルクセンブルクによるアマゾンの調査開始はそれを明示する直近の動きとなった。

 それらの米仮想執事ソフトウェア大手らは、それぞれの仮想執事を基盤とした端末(スマート・スピーカー)を世界中で販売し、利用者と仮想執事の会話を記録してきた。3社とも、利用者と仮想執事の会話を記録しない方針を先日打ち出し、規制当局による調査や制裁の対象にならないよう自粛したばかり。

 ルクセンブルクの個人情報保護当局は、アマゾン調査について取材に応じなかった。

 アマゾンの欧州事業拠点は、法人税率の低いルクセンブルクに置かれている。

https://www.cnbc.com/2019/08/09/amazons-alexa-comes-under-scrutiny-of-luxembourg-privacy-watchdog.html