Tuesday, August 20, 2019 10:46 AM

黒人死なせた白人警官解雇 NY市警、組合は非難

 ニューヨーク市警は19日、2014年に黒人男性の首を絞めて死なせた白人警官を、内規に違反したとして解雇処分にした。米国で近年問題化した黒人に対する警官の過剰な暴力を象徴する事件の一つ。遺族は一定の評価をしたが、警官の組合は「幹部らは現場の警官を見捨てた」と非難した。

 警官はダニエル・パンタレオ氏。事件後、内勤に配置転換されていた。ニューヨーク州の大陪審と連邦地検はそれぞれ、証拠不十分などの理由で起訴を見送った。

 事件は、路上でたばこの違法販売を疑われたエリック・ガーナーさん=当時(43)=を、警官が背後から首を絞めて引き倒し死亡させた。ガーナーさんが「息ができない」とうめく様子を携帯電話で撮影した映像がニュースで繰り返し放映され、大きな抗議デモが起きた。(共同)