Thursday, August 22, 2019 9:17 AM

デンソー、オフィス物件探す〜ピッツバーグのAV拠点近くで

 自動運転車(AV)向けのレーダーやライダー(光検知・測距装置)を含むさまざまな先進技術部品を製造するデンソーが、ペンシルベニア州ピッツバーグでオフィススペースを探していることが分かった。地元紙ピッツバーグ・ビジネス・タイムスが情報筋の話として伝えた。

 オートモーティブ・ニュースによると、デンソーは、アルゴAI(Argo AI)やオーロラ・イノベーション(Aurora Innovation)といったテクノロジーおよびAV関連企業が集まる市内の「ロボティクス・ロウ」と呼ばれる地区で、1万平方フィートの中規模オフィスを物色しているという。

 デンソーは今年4月、配車サービス大手ウーバー・テクノロジーズの自動運転車部門に対する10億ドルの投資に、トヨタやソフトバンクとともに参加しており、この部門はロボティクス・ロウに近いストリップ地区に拠点がある。

 デンソーの広報担当者はオートモーティブ・ニュースにあてた電子メールで「当社の長期戦略には、モビリティーサプライヤー大手として世界中にR&Dの大小拠点を開設することが含まれている。米国はこの取り組みにとって重要な市場であり、いくつかの候補地を模索している」と説明した。

 デンソーは7月、トヨタとともに次世代車両用半導体を開発するための合弁事業計画も発表している。

 デンソーはミシガン州サウスフィールドに北米本社を持ち、オートモーティブ・ニュースのサプライヤー世界順位(売上ベース)は2位。18年度の自動車メーカー向け世界売上高は推定427億9000万ドル。

https://www.autonews.com/suppliers/denso-scouting-office-space-pittsburgh-near-av-hub-report-says