Tuesday, March 31, 2026 7:38 AM
自動車業界変革でサプライヤーの業績に格差
自動車部品業界では、専門分野によって収益性に大きな格差が生じている。半導体や電池を手掛ける企業は好調に2桁成長しているが、従来型部品メーカーは1桁の成長にとどまり、この差がサプライヤー業界の構造を大きく変える可能性があるという調査報告書を、ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)が発表した。
◇ICE関連需要は減少
オートモーティブ・ニュースによると、BCGが欧州、米国、アジアのサプライヤー約750社と自動車メーカー50社を対象に実施した「2026年グローバル自動車サプライヤー調査」では、自動車部品全体の需要は2025年〜35年に年平均3.5%で成長すると見込まれている。しかし、内燃エンジン(ICE)パワートレイン向け部品は、2030年までに3%減少、2035年までに8%減少する見通しとなっている。
一方、高度な電気・電子アーキテクチャーや先進運転支援・自動運転システム関連部品は年率2桁の成長、EVと電池関連部品は年13%の成長が見込まれている。ただし、EVへの移行は想定より遅れているため、サプライヤーはICEやハイブリッド技術への対応を続けながら、資本負担の大きいEV部品の立ち上げを進める必要があり、不確実性、設備稼働率の課題、コスト増に直面していると、BCGは分析している。
内装、車体、外装などの従来型部品も依然として重要な分野で、低いながらも1桁台前半の成長が続く見込み。サプライヤー全体の売り上げは、2025年に一時的に縮小するが、2027年までには年2〜3%の成長が見込まれ、上位サプライヤーは1桁の半ば〜後半の成長を維持する一方、出遅れた企業は停滞する可能性が高いと予想される。