Thursday, September 15, 2016 5:43 PM

南シナ海安定へ関与強化 稲田氏、中国に会談訴え

 稲田朋美防衛相は15日、ワシントンのシンクタンク、戦略国際問題研究所(CSIS)で講演し、中国が軍事拠点化を進める南シナ海問題に関し、日米で連携して関与を強め、地域の安定に積極貢献する考えを示した。中国の常万全国防相との会談も呼び掛け、安全保障に関する対話を訴えた。

 稲田氏は「米海軍や地域の海軍との共同訓練、沿岸諸国への能力構築支援を通じ、南シナ海への関与を強めていく」と強調。「広く受け入れられている規範を覆す強制的な試みは誰の利益にもならない」と述べ、中国に自制を要求した。

 中国公船による沖縄県・尖閣諸島周辺の領海侵入を「近年、ルーティン化している」と批判。米国が、尖閣は日本の施政下にあり、日米安全保障条約の適用対象と明言している点に触れ「重要な戦略的メッセージだ」と謝意を表した。(共同)