Thursday, August 29, 2019 10:31 AM

革命防衛隊の意向色濃く 有志連合に反対のイラン

 ホルムズ海峡で船舶を保護する米主導の有志連合構想について、イランのザリフ外相が安倍晋三首相に反対する考えを伝えたのは、海峡の守護者を自任し、イラン国内で絶大な影響力を持つ革命防衛隊の意向が働いている。最高指導者ハメネイ師の直轄組織は、海峡で米国などの関与を認めない姿勢を鮮明にしている。

 「ペルシャ湾での外国部隊の存在は、安全とは正反対の結果をもたらす」。革命防衛隊のサラミ司令官は22日、構想が実現すればイランとの「戦争状態」に発展しかねないと述べ、米国やその同盟国に警告を発した。

 ホルムズ海峡はイランやサウジアラビアなどペルシャ湾岸の大産油国からの大型タンカーがひっきりなしに通過。イランが幾度も威嚇してきた海峡封鎖が万が一にも実行に移されれば、産油国も輸入国も窮地に陥る。(共同)