Thursday, August 29, 2019 10:33 AM
朴前大統領の審理差し戻し 巨額収賄は認定、長期刑へ
韓国最高裁は29日、財閥のサムスングループなどから巨額の賄賂を受け取ったとの収賄罪などに問われた韓国の前大統領、朴槿恵被告(67)の上告審で、懲役25年、罰金200億ウォン(約17億4000万円)とした二審判断には法令違反があるとして判決を破棄し、ソウル高裁に審理を差し戻した。ただ、犯罪成否の判断は二審をほぼ踏襲し収賄罪が成立すると認定、差し戻し審を経て長期の懲役刑が確定する見通しになった。
朴被告への贈賄罪などに問われたサムスングループ経営トップのサムスン電子副会長、李在鎔被告(51)についても、懲役2年6月、執行猶予4年の二審判決を破棄し審理を差し戻した。最高裁は二審より賄賂額を大きく捉え約86億ウォンと判断した。このため李被告は差し戻し審で刑がより重くなる可能性がある。執行猶予なしの実刑判決になればグループの経営に影響しそうだ。
最高裁は朴被告の二審判決の破棄理由として、収賄罪とそれ以外の罪に対する量刑は別々に言い渡すとの法規定に反していると指摘した。(共同)
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