Friday, September 16, 2016 10:43 AM

地下のたまり水に微量ヒ素 豊洲市場、基準値以下

 築地市場(東京都中央区)の移転先となる豊洲市場(江東区)の建物下に土壌汚染対策の盛り土がなかった問題で、都議会共産党は16日、青果棟の地下空間で採取した水を調査した結果、環境基準を下回る微量のヒ素を検出したと発表した。

 ヒ素の環境基準は1リットル当たり0.01ミリグラムで、調査結果によると検出されたのは0.004ミリグラム。共産党は「ヒ素は雨水に含まれない。たまり水が地下水に由来していることを示すものだ」と主張し、都側に今後、継続的な調査を求める方針を示した。

 都が過去約2年間に実施した7回の地下水の調査では、対象にしたベンゼンなどの有害物質全てで環境基準値を下回っていた。ヒ素は共産党の調査と同程度の微量を検出することもあった。ヒ素は毒劇物取締法で毒物に指定されている。(共同)