Thursday, September 12, 2019 10:36 AM

26万戸停電、通信障害も 住民不安、被害把握に支障

 台風15号による大規模停電で、千葉県内では12日午後10時半現在で依然、約26万戸の停電が続いた。停電地域では携帯電話がつながりにくく、固定電話も一部で不通になった。停電発生から4日目となり、発電機に使うガソリンや飲料水が不足するなど、影響は深刻化。住民の不安に拍車が掛かった。通信環境の悪化で、自治体の被害把握にも支障が出た。東京電力は早期の全面復旧を目指して作業を続けた。

 内閣府は県内41市町村に災害救助法が適用されたと発表。国と県が市町村に代わって避難所運営などの費用を負担する。

 11日中の全面復旧とした当初の見通しから大幅に遅れていることについて東電は記者会見で「被害想定が甘かった」と釈明した。千葉市の熊谷俊人市長は「楽観的な見通しを発表するのは被災者のためにならない。できる限り最悪の事態を想定し、全ての関係者が準備できるような情報発信、意識を持ってほしい」と苦言を呈した。(共同)