Monday, September 23, 2019 10:13 AM

米当局、車のミラーレスシステム検証へ

 運輸省道路交通安全局(NHTSA)は、従来のバックミラーでなくカメラを使った後方確認システムに、ドライバーがどう対応するか調べるため、検証試験を始める。ミラーレス・システムはすでに認可されている国もある。

 ロイター通信によると、試験では、従来のミラーとカメラを使った両方の視認装置を搭載する車で「運転行動と車線変更の実施状況」について調査する計画。

 GM、VW、トヨタ、テスラなどが加盟する米国自動車工業会(AAM)は2014年3月、カメラをベースとする後方または側方視認装置の使用許可を求めてNHTSAに嘆願書を提出した。ダイムラーも15年、大型トラックのバックミラーの代わりにカメラの使用を認めるよう嘆願しているが、いずれの嘆願も保留されたままになっている。

 NHTSAが今回実施を決めた試験は、最初に乗用車、その後大型車両を対象に行われる予定。

 自動車メーカー各社は、駐車する時などの安全確認を補助する目的でフロント/リアカメラを搭載してきたが、現在は従来のルームミラーやドアミラーを使わなくても周囲を確認できるよう、サイドカメラも搭載するようになっている。

 トヨタは18年、サイドミラーをなくしてカメラだけを搭載した「レクサスES」を日本で発売した。VWも同年12月、カメラだけを搭載した「アウディe-tron」を欧州で発売した。両社とも米国で販売するモデルにはすべて従来式ミラーを搭載している。