Monday, September 19, 2016 10:16 AM

北朝鮮核実験に非難集中か IAEA理事会が開会

 国際原子力機関(IAEA)の定例理事会が19日、ウィーンで始まった。天野之弥事務局長は冒頭演説で、北朝鮮の核実験を「国連安全保障理事会の決議の明確な違反」と非難、同国に決議を完全履行し、核問題解決のため、直ちにIAEAに協力するよう強く求めた。

 9日の5回目の核実験から間もないIAEA理事会で、日米や韓国をはじめ各国から北朝鮮に対する厳しい非難や核放棄を求める声が相次ぎそうだ。理事会の日程は5日間。

 IAEAは昨年、東京電力福島第1原発事故を総括する最終報告書を公表。天野氏は事故の教訓を生かし、原発の運転期間延長や廃炉を含む原発の安全の問題に積極的に取り組むとした。12月に予定する核安全保障に関する閣僚級の国際会議への準備も進める。(共同)