Monday, September 30, 2019 10:31 AM

サイバー攻撃1日100万件 ファーウェイの5G狙いか

 中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)が、国内外から1日に約100万件のサイバー攻撃を受けていることが分かった。同社が持つ高速大容量の第5世代(5G)移動通信システムの先端技術を盗み出す狙いがあった可能性があるとみている。サイバーセキュリティーを担当するジョン・サフォーク上級副社長が30日までに中国広東省東莞市で、共同通信の取材に明らかにした。

 サフォーク氏は、大部分の攻撃は防いだが、一部旧型のパソコンが影響を受けたと説明した。同社は9月2日に「米政府がファーウェイの社内ネットワークに侵入するサイバー攻撃を始めた」との声明を発表しているが、サフォーク氏は取材に攻撃元は特定していないと述べるにとどめた。

 ファーウェイは5Gに関する特許を多く取得し関連製品を販売している。同社によると、約170カ国・地域で事業を展開し、約30カ国の通信事業者計約50社と5Gに関連した商用契約を結んでいるという。(共同)