Monday, September 30, 2019 10:35 AM

トランプ氏、民主に反発 メール問題蒸し返しも

 トランプ大統領は29日、対ウクライナ圧力疑惑を内部告発した人物の議会証言を目指すシフ下院情報特別委員長(民主党)について「詐欺と反逆の罪に問われるべきだ」とツイッターに投稿、強く反発した。政権がクリントン元国務長官のメール問題を蒸し返そうとしているとも報じられ、来年の大統領選をにらむ攻防が激化している。

 トランプ氏の弁護士のジュリアーニ元ニューヨーク市長は29日、ABCテレビの番組で「シフ氏は排除されるべきだ」と、警戒心をあらわにした。ジュリアーニ氏は、大統領選の民主党有力候補であるバイデン前副大統領の息子ハンター氏について捜査するよう、ウクライナ側に働き掛けたとされるが、議会の調査には「協力しないだろう」と語った。

 一方、29日付のワシントン・ポスト紙によると、トランプ政権は2016年の大統領選で民主党候補だったクリントン氏が私用メールを公務に使った問題で、調査を加速させている。トランプ氏は同選挙でこの問題をクリントン氏への攻撃材料に使った。(共同)