Wednesday, October 02, 2019 10:41 AM

香港銃撃で中国苦慮 国際社会の批判も

 若者らの抗議活動が続く香港で、デモに参加した高校2年の男子生徒(18)が警官に撃たれ事態の収拾が見通せなくなったことで、中国の習近平指導部は対応に苦慮しているもようだ。建国70年の祝賀ムードに水を差されただけでなく、今後は米国など国際社会からの批判にもさらされそうだ。

 中国国営中央テレビは2日、前日の国慶節(建国記念日)の軍事パレードや記念行事の様子を延々と放映し、香港の統治も順調だとアピールした。現地紙もほとんどの紙面を建国70年の関連記事に割き、祝賀ムードを演出した。

 一方、NHK海外放送が香港デモのニュースを報じた際には放送が中断され、国民に伝わらないよう当局が規制していることをうかがわせた。(共同)