Monday, October 07, 2019 10:40 AM

細胞の酸素感知を解明 米英3氏にノーベル賞

 スウェーデンのカロリンスカ研究所は7日、2019年のノーベル医学生理学賞を、細胞が酸素量の変化を感じ取り、適応する仕組みを発見したハーバード大のウィリアム・ケリン教授(61)ら米英の3人に授与すると発表した。生命活動の基本にかかわる仕組みで、貧血やがんなどの新たな治療に道を開いた。

 他の2人は英オックスフォード大のピーター・ラトクリフ教授(65)と、ジョンズホプキンズ大のグレッグ・セメンザ教授(63)。

 3人は、酸素量の変化に応じて細胞内で起きる変化を分子レベルで研究。ラトクリフ氏とセメンザ氏は全身の細胞で働いていて、酸素量に反応するタンパク質HIFの働きを解明した。(共同)