Tuesday, October 08, 2019 10:22 AM

過労死基準「改定も検討」 首相、医学的知見を収集中

 安倍晋三首相は8日の衆院本会議で、過労死などに至る脳や心臓の病気の労災認定基準について「(厚生労働省が)最新の医学的知見を収集している。結果を踏まえ基準の改定も視野に入れた検討をしたい」と述べた。

 国民民主党の泉健太氏が労災の請求件数が増えていると指摘し、2001年以降、改定されていない認定基準の見直しを求めた。

 労働者が長時間労働やストレスといった業務による過重な負担が原因で脳内出血や心筋梗塞など脳・心臓疾患を発症した場合、労災認定される。01年の基準改定で、長期間の疲労蓄積が発症原因になるとの考え方を初めて盛り込み、基準となる「過労死ライン」を設定。1カ月の残業100時間や2〜6カ月の月平均残業80時間を認定の対象とした。(共同)