Tuesday, October 15, 2019 10:34 AM

世界経済の失速懸念共有へ 国際課税、リブラも議論

 日米欧の先進国に新興国を加えた20カ国・地域(G20)が首都ワシントンで17、18日に開く財務相・中央銀行総裁会議の主要議題が15日、決まった。米中貿易摩擦や英国の欧州連合(EU)離脱問題で世界経済が失速する懸念があるとの認識で一致する見通し。巨大IT企業を対象とした国際課税やフェイスブックが発行を計画する暗号資産(仮想通貨)「リブラ」の規制も議論する。

 日本が議長を務め、麻生太郎財務相と日銀の黒田東彦総裁が出席する。日米両政府は麻生氏とムニューシン財務長官が個別に会談する方向で調整している。

 初日は経済情勢をテーマに意見を交わす。国際通貨基金(IMF)のゲオルギエワ専務理事は世界経済の先行きに警戒感を示しており、会議では出席者から米中貿易摩擦の早期解消を望む声が出る可能性がある。(共同)