Wednesday, October 16, 2019 10:07 AM

ザッカーバーグ、議会証言へ〜「リブラ」の懸念払拭目指す

 暗号資産(仮想通貨)「リブラ」を2020年上半期に発行する計画を進めている交流サイト大手フェイスブックのマーク・ザッカーバーグCEOは、23日に連邦議会の公聴会に出席し、リブラについて議員らの懸念払拭を試みる方針だ。

 フェイスブックは、リブラを流通させることで世界中の人が送金やオンライン決済のサービスを迅速かつ無料(または格安手数料)で使えるようにしたい考え。銀行口座やクレジットカードを持たない人でも使えるようにすることで、貧困者らに便利さをもたらす狙いもある。

 CNBCによると、下院金融サービス委員会のウォーターズ委員長と数人の議員らはザッカーバーグ氏に対し、リブラ発行計画を中止するよう要請している。ドイツ、フランスの両政府も、18年秋の時点でリブラ利用を認めない方針を表明し、英国のイングランド銀行(中央銀行)は、金融サービス業界に対する厳しい規制をリブラとその運営団体「リブラ協会」に適用する考えを示した。

 リブラ協会の創立メンバーからの脱退を表明した企業の多くは、リブラが各種の要件を満たせる準備をすれば、あらためて支援する可能性もあるとの姿勢を示している。