Monday, September 19, 2016 5:43 PM

ケニア非協力、加盟国付託 ICC、大統領裁判巡り

 オランダ・ハーグの国際刑事裁判所(ICC)は19日、2007年のケニア大統領選後に起きた暴動を巡り、人道に対する罪に問われたケニヤッタ大統領=14年に起訴取り下げ=の裁判で、ケニア政府が協力義務を怠ったとして、問題をICC締約国会議に付託することを決定した。

 ICCは、捜査や裁判への協力を促すには締約国会議への付託が適当だと指摘したが、会議の対応には限界もある。

 ケニヤッタ氏の裁判は、起訴後に重要証人が証言を撤回したことなどにより証拠が不十分となった。検察側はケニア政府に捜査協力を求めたが非協力的だとして、裁判の無期限延期を申し立てたが認められず、起訴を取り下げた。(共同)